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セメント瓦はまだ使われてる?瓦の種類について解説します!

屋根材の1つであるセメント瓦。
新築住宅でこそ使われることがなくなったものの、古くからある住宅やDIYの材料として現在も活躍しています。
この記事では、セメント瓦についての基礎知識と他の瓦との違いを解説します。

□セメント瓦とは

セメント瓦は、セメントと川砂を混ぜ合わせて製造される屋根材です。
1970年代から1980年代にかけての住宅需要が高まった時期に、コストパフォーマンスが優れた建材として登場したセメント瓦は、その低価格と比較的容易な生産過程によって、当時の住宅建築に大きな影響を与えました。

しかし、時代が進むにつれて、新しい材料技術の進化と消費者の好みの変化がセメント瓦の市場を縮小させます。
1990年代以降、より軽量で耐久性に優れた材料の台頭から、新築住宅でのセメント瓦の使用は徐々に減少していきました。

現在、セメント瓦は新たに生産されることはほとんどなく、市場に出回るセメント瓦の多くは中古品です。
中古市場では、解体された古い住宅から回収されたセメント瓦が取り引きされており、特にレトロなデザインを好むDIY愛好家や、古い家屋の修復を考えている人々にとって重要な資源として扱われています。

□セメント瓦の種類と他の瓦の比較

ここでは、セメント瓦の理解を深めるため、陶器瓦(粘土瓦)やコンクリート瓦(モニエル瓦)との違いを紹介します。

*瓦の種類について

瓦は、ぜんぶでセメント瓦・陶器瓦・コンクリート瓦(モニエル瓦)の3種類があり、それぞれ耐用年数やメンテナンス方法が異なります。
DIY塗装時には、特にセメント瓦とコンクリート瓦の違いを理解することが重要です。

*セメント瓦と陶器瓦の違い

セメント瓦と陶器瓦の違いは、表面の質感から識別できます。
ザラザラとした質感のセメント瓦に対し、陶器瓦はつるつるとした滑らかな質感です。
また、表面を塗装して着色を行っているセメント瓦は、年が経つにつれて劣化し色褪せが起きます。

*セメント瓦とコンクリート瓦の違い

セメント瓦とコンクリート瓦は、瓦の小口の形状で識別できます。
セメント瓦の小口は、フラットで滑らかな形ですが、コンクリート瓦は凹凸のある小口です。

□まとめ

セメント瓦は、そのコストの低さと生産性の高さから、一時期は住宅における瓦の主流でした。
しかし、現在は他の性能の高い瓦の台頭から生産が終了され、セメント瓦を使うには中古市場での取引を行う必要があります。
そのため、セメント瓦を実際に使う時は、屋根材として使われている陶器瓦やコンクリート瓦と比較して、形状・耐用年数・メンテナンス方法の違いを把握した上で使うことが大切です。