リノベーションにおいて、コスト効率と品質を重視する方にとって、建材選びは重要な決断です。
特に、ガルバリウム鋼板の購入を検討している方々は、この外壁材について様々なことが気になりますよね。
この記事では、ガルバリウム鋼板の価格相場、耐久性、メンテナンスの必要性、さらにはコストパフォーマンスの分析を通じて、賢い購入決定をサポートします。
□ガルバリウム鋼板とは？
＊基本的な特性
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主成分とする金属板で、外壁材や屋根材として広く使用されています。
業界では「ガルバ」や「GL鋼板」といった略称で親しまれており、その名の通り、アルミニウム55％、亜鉛43.4％、シリコン1.6％で構成されたメッキ鋼板です。
この組み合わせにより、アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用が融合し、20年以上にわたる長期の錆防止効果を発揮します。
この「良いとこどり」の材質は、ガルバリウム鋼板の大きな魅力の一つです。
＊メッキ鋼板の種類と比較
メッキ鋼板には、ガルバリウム鋼板の他にもトタンやブリキなど、様々な種類が存在します。
トタンは亜鉛で、ブリキはスズでメッキされており、それぞれ異なる用途に使用されます。
これらの違いは、主にメッキされる成分によって決まり、鉄の錆への耐性に影響を与えます。
ガルバリウム鋼板は、これらの中でも特に耐久性に優れており、長期間にわたってその性能を維持できます。
＊耐久性とメンテナンスの重要性
ガルバリウム鋼板の耐用年数は30〜40年とされており、適切なメンテナンスを行えばさらに長く使用できます。
例えば、スレート屋根や和瓦と比較しても、その耐用年数は同等かそれ以上で、メンテナンス周期も長いことが特徴です。
この長期間の耐久性は、コストパフォーマンスの高さを示しており、適切なメンテナンスによってその価値を最大限に引き出すことが重要です。
□ガルバリウム鋼板の価格について
1.価格相場と施工価格の範囲
ガルバリウム鋼板の価格は、1平方メートルあたり約5,000円から10,000円の範囲に設定されています。
この価格は、縦葺き用と横葺き用の製品によって異なり、縦葺き用は一般的に5,000円から8,000円、横葺き用は6,500円から10,000円の範囲です。
この価格差は、使用される材料の量や施工方法によって生じます。
2.縦葺きと横葺きの特徴と価格差
縦葺きは、屋根の傾きと屋根材の溝が同方向になる葺き方で、防水性が高く、施工費用が安いのが特徴です。
一方、横葺きは、屋根の傾きと溝が垂直になる葺き方で、デザインやカラーの選択肢が豊富です。
縦葺きは材料の使用量が少なく、価格が安くなる傾向にありますが、横葺きは施工方法によっては最終的な工事費用が安くなることもあります。
3.最終的な工事費用に影響を与える要因
ガルバリウム鋼板の最終的な工事費用は、選択される葺き方や施工方法によって大きく変わります。
特に、カバー工法と呼ばれる施工方法が採用される場合、既存の屋根材をそのまま利用し、新しい屋根材を上から被せるため、工事費用が抑えられることがあります。
また、屋根の形状や面積、アクセスの容易さなども、工事費用に影響を与える重要な要素です。
□まとめ
ガルバリウム鋼板は、その耐久性とコストパフォーマンスに優れた建材として、リノベーションを考える家主にとって魅力的な選択肢です。
価格相場と施工方法の理解は、賢い購入決定に不可欠です。
耐久性とメンテナンスの必要性を考慮し、最適な製品を選ぶことで、長期的な投資としての価値を最大限に引き出せます。
