外壁や屋根の塗装を考える際、塗料選びは重要なポイントの1つです。
塗料にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やグレードが存在します。
ここでは、外壁や屋根塗装に使われる塗料のグレードについて、その意味や選び方のポイントを解説します。
□外壁・屋根塗装で使う塗料のグレードとは？
塗料のグレードは、主に耐用年数の違いによって区別されます。
耐用年数が長いほど品質が高いとされ、その分価格も上がる傾向にあります。
具体的には、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル制御型、フッ素、光触媒、無機という7種類に大別されます。
各塗料は耐久性や特性が異なり、適した用途もそれぞれに分かれています。
1:耐用年数と塗料の特徴
塗料の耐用年数は、メーカーが行う促進耐候性試験によって算出されます。
この試験では太陽光よりも強い光を当て、塗料の劣化速度を測定しますが、実際の使用環境では雨風や塩害なども影響するため、耐用年数はあくまでも目安として捉えるべきです。
2:シリコン塗料の注意点
シリコン塗料を例にとると、多くのメーカーからさまざまな製品が販売されています。
一口に「シリコン塗料」といっても、その性能や特徴は製品によって異なります。
そのため、見積もりに「シリコン塗料」とだけ記載されている場合は、具体的なメーカー名と製品名を確認することが重要です。
□塗料を選ぶときのポイント
外壁や屋根塗装に使用する塗料を選ぶ際は、価格と耐用年数のバランスを考えることが第一です。
予算を抑えたい場合はアクリルやウレタン塗料が適していますが、耐久性を重視するならフッ素や無機塗料がおすすめです。
ただし、安価な塗料は耐久性が低く、塗り替えが頻繁に必要になる可能性があるため、長期的なコストも考慮する必要があります。
1:塗料の機能を確認する
特殊な機能を持った塗料も多数存在します。
例えば、低汚染性塗料は汚れにくく、遮熱性・断熱性塗料は夏場の室温上昇を抑える効果があります。
使用する環境や目的に合わせて、適切な機能を持つ塗料を選ぶことが大切です。
2:カラーバリエーションを確認する
塗料の色選びは、外壁や屋根塗装の印象を大きく左右します。
カラーバリエーションの豊富な塗料から、建物全体のバランスや周囲の環境に合った色を選ぶことが重要です。
実際に塗装した時の見え方をイメージして、カタログや色見本を参考にしながら慎重に選びましょう。
□まとめ
外壁や屋根の塗装を成功させるためには、塗料のグレードや機能、色選びが非常に重要です。
耐用年数や価格だけでなく、特殊な機能やデザイン性も考慮して、最適な塗料を選ぶことが求められます。
適切な塗料を選ぶことで、長期的に美しい外観を保ち、メンテナンスコストを抑えられます。
